自分の評判が会社の評判。施工管理でクロスの技術を習得した28歳、その理由は。
栃木県那須塩原市で建設会社様向けに、即戦力となる職人を育成する場を提供している職人道場です。
未経験の方や多能工を目指す方に、幅広い業種の人材育成に特化した研修場を提供しています!
職人道場は自社の新人教育制度として求人や会社のホームページなどにも掲載することができます。
このブログを読まれている方には建設業の企業に属する方々が多数いらっしゃると思いますが、
日々の工事の中で専門外の仕事を外部に委託・発注することも頻繁にあるのではないでしょうか。
今回取材させていただいた企業さまでは、住居・店舗・オフィスの設計〜施工〜管理が主な業務であり、日頃から専門工事会社に仕事をお願いしていたそうです。
しかし、ある時人手が足りず頼めるクロス職人が見つからず、結果として工事が間延びしてしまったそうです。
それならクロスの仕事を内製化できないものかと、職人道場にご相談をいただきました。
それでは職人道場での研修を無事に修了した卒業生に話を伺ってみたいと思います。
(インタビュー時は研修真っ只中でした。)
■建築業界は「変化に富む毎日」が刺激的だった!
インタビューにお答えいただいたのは、お部屋の内装仕上げ工事「クロス」のカリキュラムを終えた水本さんです。
水本さんは現在28歳。
2年前に板橋にあるリフォーム屋さん「株式会社スタイル」に身を置くまでは職を転々としていたそうです。
職人道場のプログラムを実践している感想、そして卒業後の今後の展望について聞いていきたいと思います。
インタビュアー:今日はよろしくお願いします。
早速ですが、今回の職人道場への入所に至るまで水本さんはどのような経緯があったのでしょうか。
はじめに今の仕事に就くまでを教えて下さい。
水本さん:私は今の株式会社スタイルに入社してから、もうすぐ2年になります。
それまでは自分に合った仕事がわからなくなってしまって職を転々としていました。
最初は銀行員をやっていたんですよ。でも自分に合わずに辞めてしまって、それから知人に紹介してもらった会社とか色々経験していました。
とにかく飽き性で、現場だと刺激があってやりがいが見いだせるんですけど、そうじゃないと飽きてしまうんですよね。
今のスタイルでの仕事はもう2年経つんですけど、知らないこともいっぱいあるし、いろんな業種が固まって一つの現場を作り上げるじゃないですか。
だからいろんな知識が必要で、その場その場でやる工事も似たような工事でもやり方が違ったりとか、そういうのを見ていると面白いなと。
ありがたいことに今は楽しく働けています。
■施工管理の業務から、なぜ「職人道場」に
イ:なるほど。今回の職人道場では「クロス」のスキルを身につける目的で来ていらっしゃるわけですが、それまではどんな仕事をしていたのですか?
水本さん:今までは現場監督がメインでした。主に施工管理ですね。大きい現場だったらいろんな業種の職人さんを手配したりとか。
もちろんクロス屋さんもそうですが、ボード屋さんとか、下地屋さんとか、大工さんとか。
色んな方と連絡取って日程をすり合わせして、工程通り進めていく。
イ:例えばどのような現場ですか?
水本さん:ちょっとした工事であればクロスの貼り替え工事とか、たまにそこにCFが入ってきたりとか。
後は水道をちょっと変えたり。そういうちょこちょこした工事は自分でやっていたので、ただ突っ立ってれば良いということではなかったですね。
イ:あ、そういうちょっとした工事は自分で作業までやっていたんですね。
水本さん:やっていました。
教えてもらって、簡単にできるような、例えば洗濯機水栓の交換とか、お風呂のシャワーの水栓の交換とか。
そういった工事くらいはできるようになりました。
イ:この職人道場に来るキッカケは何だったのですか?
水本さん:以前クロス屋さんが忙しくて、自社内も現場が立て込んでいて、クロス屋さんが入れなくて工期が間延びになってしまったことが何回かあったんですよ。
そんな折に社長が「職人道場」のことを教えてくれて、3〜4ヶ月前くらいに「水本行ってみないか?」と声をかけてもらったんです。
イ:その時はどう思いましたか?
水本さん:もちろん「行かせてもらえるなら行かせて下さい」と返答しました。
自分がクロスの施工まで出来ることで、人の日程を気にする負担も減るし、段取りもうまくつけられて会社としても良いと。
自分自身も手に職をつけられるし、ぜひお願いしますと伝えました。
イ:スタイルさんは何人くらいの会社ですか?
水本さん:うちはちっちゃい工務店で、社長と、僕と、あと事務員さんが1人の3人でやっていました。
社長は業界は20年くらいで、独立して10年くらいの間は1人でやっていたんですよ。なのである程度は1人で回せていたんだと思うんですけど、
今でも外部の会社さんに発注はしますが、ちょっと重たいものを運ぶくらいのことは自分たちでやります。ボード何枚とか。
重い物を運ぶのは昔荷揚げのバイトをやっていたことがあったので、それが役に立って良かったのですが、
それ以外は全部社長から教えてもらいました。
■職人道場での1ヶ月は集中してあっという間!想像よりもずっと奥が深い世界だった!
イ:実際に職人道場にきてみてどうですか?
水本:そうですね…。(笑)
最初は正直…、すぐ覚えられるんじゃないかと思ってきました。
クロスは現場はずっと見てきているし、動き方とかやり方とかなんとなくこんな感じでしょうということで、
少し余裕に構えて来たのですが、そんな事はなかったですね。(笑)
想像していたよりずっと難しかった!!難しいです!(笑)。
イ:例えばクロスの仕事を見てきた中で、「思ってたのと違う!」というのはどういった点でしたか?
水本:まずパテ。下地の目地とかですけど。ヘラの使い方がこんなに細かいとは思ってなかったですね。
例えば不陸と言って段差を埋める時も、ただ撫でるだけじゃガタガタなんですね。
パテの材料がガタガタなので、それを平らに均すためのパテの使い方、そこに合った力加減とかヘラの角度っていうのがあって、
「はぁ〜、クロス屋さんてこういうことやってたんだ…」って思い知らされました。(笑)
見てるとパッパパッパやってて動きも早いし、そういう作業なんだなって簡単に思っちゃうんですよね。
あんまり見てないからですけどね(笑)
まずそこにつまづきました。
それからクロスを真っ直ぐ貼るのも実際やってみるとちょっとのズレが、長いものだと大きくずれてしまうので。
そういうところは難しいなと痛感しますね。
目印があれば真っ直ぐ張れるじゃないですか、それがないので。
一応余ってる方のクロスの幅で真っ直ぐ貼れてるかどうかって感覚でわかるんですけど、その真っ直ぐ貼れてるのかという感覚や目を養ったりするのも時間がかかるんだなとすごく衝撃を受けました。
イ:朝から夕方までのここでの研修は辛くありませんか?
水本さん:必死でやっているとあっという間ですね。
最初「1ヶ月は長いな〜」なんて思ってたんですけど、どんどんどんどんクロスの新しい技術を教えてもらっているうちに、
「あれもまだまだ、これもまだまだ、もっと練習しないと」と思っていると、ずっと壁と向き合っているんですけど時間はあっという間ですね。
あんまり長いな〜とは感じないですね。
もっと時間が欲しいくらいです。正直。
イ:ここではカリキュラムの項目が一つ一つ明確になっているじゃないですか。そうなっていることで自然とモチベーションは上がるものですか?
水本さん:上がります!!
時間が設定されているんですけど、だから余計どのくらいの速度でやらなきゃいけないかとか、尚且正確にやらなきゃいけないとか、
ただやっているだけじゃ絶対にうまくいかないので、そこは常に考えながら。
それで〜、ちょこちょこ長口先生が和ませに来ます。(笑)
「どうすんの!?」「どうすればいいと思う!?」って。教えてもらってと、そんな感じで。
今回はクロス僕1人だったんですけど、周りはもっと刺激があって集中するんじゃないかと思いますね。
「あいつはこんなに上手くなって、俺ももっともっとやらなきゃ」って。
イ:あー!同じ業種を学んでいる人が他にもいたらってことですね!
水本さん:そうそうそう、今回で言えば防水とか左官とか塗装とか。
見ていてすごくいい環境だなと思いますね!
イ:クロスを自分でできるようになって、これから会社に戻って今後どうしていきたいと思いますか?
水本さん:まぁもちろん「株式会社スタイルの水本くんならクロス任せていいね!」ってそういう評判が広がっていけば、
うちの会社の評判も上がるので、そういう風にクロス工事ができるようになりたいですね。
イ:では、どんな会社にこの研修を勧めたいですか?
水本さん:そうですね。
現場がいっぱいあるのに回っていない会社とか。
例えば4人いるのにしっかりできる人は2人しかいないとか。
手元しかできないという人が、技術を覚えたら現場って回っていくじゃないですか。
もちろんここに来るお金も多少かかりますけど、1ヶ月で現場をそれだけ4人で回せるようになったら、単純な話、利益も2倍になるので
そういった会社さんがあればぜひ勧めていきたいですね。
イ:それではこれが最後の質問です。
ここに来ることを勧めてくれた社長さんにメッセージをお願いします。
水本さん:色々ここでやってて教えてもらっていることというのはすごく貴重で、
いつも現場を社長と2人で回っているんですけど、そこでも社長が今まで経験してきたことを教えてくれるんですね。
そういった環境ってすごく貴重だと思ってるんです。
僕は物分りが悪いところもあったりするので、今の環境を大事にしていきたいなと、ここに来たことで改めて感じました。
イ:ありがとうございました!送り出してくれた社長さんも喜んでいらっしゃるでしょうね。
これからのご活躍を応援しています!
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