「研修生が成長した時、感動して泣きました」講師の深山にインタビュー!
栃木県那須塩原市で建設会社様向けに、即戦力となる職人を育成する場を提供している職人道場です。
未経験の方や多能工を目指す方に、幅広い業種の人材育成に特化した研修場を提供しています!
職人道場は自社の新人教育制度として求人や会社のホームページなどにも掲載することができます。
本日、お話を聞いたのは当道場の講師、深山じゅんです。現場でクロスの経験を15年積んだ後、今年の5月より職人道場で講師として活躍しています。元々、職人道場で使用するクロスのカリキュラムの制作に携わってもらっていました。
職人道場ではクロスを教えるだけでなく、寮生活の生活指導、メンタルサポートも行なっているとのことですが、職人道場で研修生を見ると、短期間で多くの変化に驚くそうです。本日は、どういった変化が起きるのかについて、深く探って参ります。
■技術よりも、仕事に対する姿勢を指導する
インタビュアー(以下:イ):道場で教える際、大切にしていることはなんですか?
深山:道場の研修って、やっぱり現場の緊張感みたいなのはないんです。ケガをする危険もないですし、周囲に注意する必要もない。ですので、現場での視点を伝えるようにしています。そのやり方、現場でやると危ないよ、ということは伝えるようにしていますね。
イ:具体的にはどういったことでしょうか?
深山:例えば、クロスだとカッターを扱います。でも刃物の扱い方がわかっていないケースが多いんです。現場だとそれに加えて脚立も使います。足場が不安定なところで緊張感に欠いた動作をすると、大変危険です。安全面についてはうるさく言っています。
あと、作業をする際、後ろでお客様が見ていることを意識してほしいと伝えています。常に誰かに見られていることを意識すること。舌打ちを平気でする方もたまにいますから。態度や言葉使い、道具の整理整頓まで、指導します。
イ:クロスは在宅の現場が多いですもんね。
深山:そうです。在宅が多いと、お客様に話しかけられますし、そうじゃなくとも見られているケースが多いんです。ですから、技術もですが仕事に対する態度を見ていることの方が多いですね。
■現場経験の有無は、差を生む理由にはならない
イ:道場の講師になられて数ヶ月が経過しますが、教育に携わり始めてから何か気がついたことはありますか?
深山:教えるって難しいなって思います。現場と違って、道場だと研修生の考える時間がたっぷりあるじゃないですか。そうすると、真面目な方から、回答に困るような、普段はベテランでも考えていなかったようなことを質問される時もあるんです。どうしてこの道具を使うのか、考えたこともないことを聞かれて戸惑うこともあるので、私としても勉強の機会になっています。
イ:職人道場って、経験者も来ますし、未経験者も来るんですよね。1ヶ月の研修で、未経験者の方はどれくらい上達するんですか?
深山:最終的には全員が同じくらいの実力になります。小さい部屋だったらクロスを貼れるな、と言う感覚ですね。現場の経験がある方でも、本格的に道具を使ったことがあるというケースは少ないんです。若手ってどうしても雑用がメインになってしまいますからね。ですから、全くの現場経験の有無で差が生まれることはないです。逆に、未経験者の方が変な癖がついていないのでいいな、と思うこともあります。
■研修終了間近になって研修生が飛躍的に成長した時、心を動かされた
イ:職人道場で、何か思い出のエピソードはありますか?
深山:思わず泣いてしまった出来事があるんですけど。
イ:泣いてしまった?何があったんですか?
深山:私、1ヶ月を共に過ごしたのはまだ2期なんです。その中で、どんなに練習をしても、全くできない子がいたんですね。3週間を終えても進歩があまりなくて、ずっと心配していたんです。モチベーション大丈夫かなって。それが研修終了間近になって、いきなりその子に変化があったんです。終了の4日前くらい、ギリギリのタイミングで突然動きが変わって、その子の必死に頑張っている表情が忘れられなくて。思わず泣いてしまったんです。
イ:苦労された方もいたんですね。どうしてそのタイミングで変化が見られたのでしょうか?
深山:気持ちの問題が大きかったのかな、と思います。同じ部屋で生活するメンバーが互いに応援しあっていたので。左官の子とクロスの子が途中、部屋が一緒になったんですけど、そこからかなり明るくなりましたからね。「この子、最後までできるのかな」って不安になる子でも、ちゃんと最後までやるんです。ひたむきな姿は胸を打たれますね。
イ:研修生が職人道場を卒業するときはどんな気持ちになりますか?
深山:あと1週間で卒業か、って思うだけで寂しいです。ここから先、現場に出ると大変なことがたくさんあるだろうけど、頑張って欲しいなって思います。
イ:情熱的ですね。職人道場に研修に来る方は、全員が道場での研修を楽しみにしているんですか?
深山:いえ、最初の1週間は、知り合いもいないので、ほとんどが帰りたがります。だから私たちがその1週間で彼らにどう関わってあげるかって大切だと思うんです。それで、最初のうちはご飯に誘ったり飲みに行ったりとか、みんなでカラオケルームに誘ってみたりしますね。断られることもあるけど、半ば強引に誘います。
■職人道場ではたくさん挑戦して失敗できる。それが仕事の楽しさを知るきっかけになる。
イ:研修生から言われて印象に残っている言葉はありますか?
深山:最後の方になると、「卒業したくない」とは言ってもらえますね。あと、印象に残っているのは、道場に46歳の塗装屋さんが来た時のことです。彼、将来は奥さんとラーメン屋をやるのが夢だったそうなんです。でもカリキュラムの2週間目を終えた時に言われました。「ラーメン屋ではなく、塗装屋で生きていくことに決めた」と。奥さんに仕事を辞めさせて、俺が稼ぐと言って意気込んでいましたね。
イ:仕事に対する熱意が違いますね。
深山:違いましたね。研修をやっていると、仕事が楽しいと思うんでしょうね。現場では雑用ばかりなのに、職人道場では道具を触ってたくさん失敗できるんです。何度も失敗を乗り越えて、成功して、そうして自信がついていくんだと思います。それってやっぱり楽しいですよね。卒業後に連絡を取っても、みんな頑張っているようなので、安心しています。
イ:活躍されているんですね。では、最後に、道場を利用しようか迷っている経営者にメッセージをお願いします。
深山:迷っているなら、ぜひ利用して頂きたいです。職人道場で学んだ研修生が、現場で結果を出せる自信があります。ここでは、技術面だけでなく、精神面でも成長できます。職人としての心の成長ですね。卒業する時には、本当にみんな、表情が明るく変わるんです。社長さんは皆、驚いていますね。若手社員への投資としては本当に申し分ないと思います!
イ:情熱的なメッセージ、ありがとうございました!
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