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【左官、卒業生インタビュー】49歳、職人の高齢化に伴い、名古屋の大手ハウスメーカーより職人道場へ。

こんにちは。職人道場です。
弊社では未経験者からベテランまで、その人に合わせたカリキュラムを提供、建設業の人材育成に高い評価をいただいています。

本日は、49歳で職人道場を卒業されました、株式会社考建ホームリリーフの勝村さんにお話をお伺いしてきました。名古屋からはるばる栃木まで1ヶ月間、左官の研修に来てくださった背景から聞いていきたいと思います!

■なぜ職人道場での研修が必要だったのか

インタビュアー(以下:イ):本日はよろしくお願いいたします。はじめに、株式会社考建グループさんの会社について教えてください。
勝村さん:宜しくお願い致します。考建は、建築全般を取り扱っているハウスメーカーです。
メインは新築の戸建てです。弊社にはグループ会社がたくさんありまして、環境住宅といって自然素材や22世紀基準のにこだわった住宅もあります。

最近では愛知県の蒲郡市で「SHARESラグーナ蒲郡」をやっていて、泊まれる住宅展示場というのもやっています。建物中には薪ストーブがあったり、漆喰がたくさんあったり、それをご夫婦やご家族に実際に体験していただいています。

イ:リバイタライズ事業部に所属しているということなのですが、具体的には何をされている部署なのですか?
勝村さん「リバイタライズというのは、“再活性”を意味します。
簡単に私の仕事を説明しますと、お家を建てた後の定期点検だったり、補修をしたりする仕事です。

新築も、数年経つと傷が付いたりシミが出きたりしますよね。他社様にお願いすると、補修するまでに時間がかかってしまう。
なので、家を建てた私たちがそのままそういったサポートまでしているのです。

イ:勝村さんの主な業務内容とはどういったことでしょうか?
勝村さん:リペア補修がメインです。それから床のコーティング。
床のワックスは手入れが大変なので、弊社では特殊コーティングをお勧めしています。
15年手入れしなくても大丈夫になるんですよ。

イ:ということは、業務はメンテナンスがメインなんですね!
勝村さん:そうです。愛着のある家を再活性させるのが私の仕事です。

イ:では、そういったお仕事からなぜ道場に行くことを決めたのでしょうか?きっかけを教えてください。
勝村さん:職人道場には、左官を学ぶために行きました。
自社でお付き合いの左官職人が高齢化して、後継ぎでできる人間がいないんです。

弊社ではベトナム出身の方を4名、左官の社員として雇用しています。
ただ、親方が70歳でして、もうすぐ引退される可能性が出てきました。
社内で人を探しているという話を聞きまして、もともと左官に興味があったので私がやってみることになりました。

イ:勝村さんは49歳とのことですが、考建さんで働かれて何年目なんですか?
勝村さん:今、5年です。それまではずっと建設業とは関係のない仕事をしていました。
自動車会社でCADをやったり、デザイナーがイメージする物のモックアップモデルをつくる会社だったり、あとは広告代理店で仕事をしていました。

実は、弊社、社長の清水が私の家を建ててくれまして、そこから付き合いが生まれて、一緒に仕事をしませんか、というお話になったのがこの仕事をしている経緯です。

イ:単刀直入に、49歳というご年齢で人に教えてもらう経験はどうでしたか?
勝村さん:技術力の世界ですから。初めてのことなので、年齢のことに関しては全く抵抗がありませんでした。

■職人道場のカリキュラムとは

イ:道場のカリキュラムはどうでしたか?
勝村さん:とてもしっかり構築されていましたね。
時間を決めて、目標の時間内にできるようにと繰り返し練習ができる。初めての人間でも少しずつスキルアップできる。

現場だと、なかなか学ぶことに時間を割くことはできないと思うんです。
それを、1ヶ月という短期間で、ある程度の技術を身につけられるのは魅力的でした。
これから現場に出て行くのですが、他の社員に教えられるような基本的な技術は身につけることができました。
逆に彼らからもどんどんいいところを吸収していきたいです。

イ:1ヶ月の研修で他の人に教えられるな、と感じられるんですか?
勝村さん:そうですね。基礎が身についたので。他の人がどれだけのスキルを持っているかはまだわからないのですが、彼らの良いところと悪いところを判断することはできると思います。
ですから、悪いところを良いところに変えてあげたいんです。

イ:なるほど。研修で印象に残っていることはありますか?
勝村さん:辛かったです。(笑)
私の場合すぐに現場に出るスキル、人に教える知識を身につけないといけなかったので、ダラダラやるわけにもいきませんから。
1ヶ月間ほぼ全力でやっていましたね。体力的に正直キツいところはありました。
ですが、とても良い経験になりました。

イ:具体的に研修はどういうところが辛かったですか?
勝村さん:コテを1分間の内に60回動かすのも、日頃運動していたわけではないのでしんどかったですね。
とにかく限られた時間の中で決められたことをこなさないといけない。
それが厳しかったです。

最後の試験で、60分で養生から壁を塗って、パターンをつけて、養生を剥がして、綺麗に仕上げることをしました。
60分動きっぱなしは本当にしんどかった。最後は腕が上がりませんでしたね。(笑)

イ:その最後の試験は一回でクリアできたんですか?
勝村さん:時間内にはできましたが、クオリティはもう少し頑張らないといけません。後からここをもっと改善したら良くなると教えてもらいました。

イ:試験は何項目あったんですか?
勝村さん:全部で58です。1つずつクリアしないと次に進めないので大変でしたね。
普段使わない筋肉をかなり使いました。壁塗りを1から順番にクリアして行って、2週間で40個クリアしました。

イ:早いですね!
勝村さん:そうですね。技術を持って帰って、教えてあげたいという思いがあったので、
ゆっくりやっていると吸収したいこともできないんじゃないかと思ったんです。

■オンとオフの使い分け

イ:他に印象に残っていることはありますか?
勝村さん:スタッフの皆さんが優しかったです。
できないことを、どうすればできるのか、ずっと近くで見てくれていて手助けしてくださるんですね。
コテを返すというのもわかりませんでしたから。

イ:他にもあれば教えてください。
勝村さん:笑顔で話しかけてくれたり、精神的にとても助かりました。

イ:研修中、憂鬱な気持ちにはなりませんでしたか?
勝村さん:ずっと筋肉痛ですから、とにかくそこがしんどかったんです。
体を癒すために週末は温泉に通っていました。(笑)
あとは皆さんに美味しいラーメン屋を教えてもらったり、先に卒業した人や講師の皆さん含めて飲みに行ったりしました。
オンとオフがハッキリしていたので楽しかったですよ。

イ:これからまた新人の方にも道場におすすめしたいですか?
勝村さん:即戦力になれると思いますので、道場のような場所には積極的に行って欲しいですね。

イ:勝村さん、ありがとうございました!

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この記事の作成者 職人道場運営責任者 本井 武

「職人不足の時代に、技術を未来へ繋ぐために」

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