【クロス、卒業生インタビュー】17歳、家業のリフォーム会社(岡山)から職人道場へ。
栃木県那須塩原市で建設会社様向けに、即戦力となる職人を育成する場を提供している職人道場です。
未経験の方や多能工を目指す方に、幅広い業種の人材育成に特化した研修場を提供しています!
職人道場は自社の新人教育制度として求人や会社のホームページなどにも掲載することができます。
今回は、クロスの内装工事を手掛ける「インテリアJUN」の親方である深山さんと、職人道場を卒業後に深山さんのもとで修行中の今川さんにお話を伺いました。
■岡山のリフォーム会社。クロス工事を内製化するために職人道場へ。
インタビュアー(以下:イ):本日はよろしくお願いいたします。はじめに道場を卒業された今川さんの年齢から教えてください。
今川さん:17歳です。生まれも育ちも岡山県。実家がリフォーム屋で、現在は千葉県で一人暮らししながら修行中です。
イ:ご実家の会社では、どんなリフォームを取り扱っていらっしゃるのですか?
深山さん:一戸建てのリフォームがメインだそうです。主に塗装が多くて、ユニットやキッチンもやっているそうです。
そこに今後クロスを取り入れていきたいということで、職人道場に入校したと。うちに来るにあたって彼女のお父さんから伺いました。
イ:ご実家の会社ではどのような方々が働いていらっしゃるのですか?
深山さん:「従業員としては、営業マンが5、6人ほどいるみたいです。
彼らが営業を取ってきてその案件を管理する。それを協力会社の職人にお願いして施工しているそうです。
職人の責任感や仕上がりの完成度をもっと高めたい、人も流動的でなく定着させたいという考えで、
彼女にクロスを学ばせたいという話になったと聞いています。
イ:では、今川さんは突然道場に来ることになったんですか?
今川さん:そうです。何も詳しいことは聞かされていませんでした。(笑)
イ:それまではどんな生活を送っていたのですか?
今川さん:主にコンビニで働きながら、派遣で引越し屋さんだったり、ファミレスでウェイトレスをしていました。
通信制の高校に通っているので、日中に時間があるんです。
でもバイトは同じことの繰り返しで飽きていました。
クロスを学んで家の仕事をやれば、普通のアルバイトより稼げるよ、ということで道場に行くことにしたんです。
イ:クロスの内装工事には、どんなイメージを持っていましたか?
今川さん:調べるとクロスは自分でも貼っている人がいるって知ったので、そのくらい簡単なイメージでした。
道場に入るまで、クロスのクの字も知りませんでした。
イ:それが、道場に行って変わりましたか?
今川さん:はい。1日目は座学で、動画を見たりして2日目から実践でした。2日目からはパテの練習。
パテは壁に貼る前の下地処理なんですけど、初心者だからずっと手に力を入れてしまうので指がつってしまって、痛くて大変でした。
毎日痛み止めを飲みながら取り組んでいました。
イ:そんなに…!?
今川さん:はい。どうやったら力を入れなくてもできるんだろうかと思って、先生たちのやり方を見ながら1週間ずっと合格するまで悪戦苦闘していました。
クロス用のカッターも使うのですが、慣れていないもんだから手が切れてしまって、お風呂に入るのも傷が滲みて大変でした。
イ:その次は何をやったんですか?
今川さん:地ベラの当て方です。角度や測り方によってチリ幅が変わってくるんです。
その練習を1日中やりました。角ベラといった器具も使うのですが、失敗したら穴が開いてしまうのでそれの練習もしました。
一日中ひたすらその練習ばかり。
■溜まっていくモヤモヤを見抜いてサポートする講師たち
イ:一番大変だったのはどんな練習ですか?
今川さん:地ベラの当て方です。それを失敗すると先に進めないのでそれが一番苦労しました。
基礎を覚えるのに3日くらいかかりました。そこからの練習を含めて合格まで、トータルで1週間以上かかりました。
イ:大変だったんですね。聞いたところによると、眠るときにクロスの夢をよく見たそうですね?
今川さん:はい(笑)毎晩クロスに穴を開けてしまう夢や、壁から指が出てきてクロスを破いていく夢を見ていました。
トラウマになっていたんです。何回やっても上手くいかなかったから。
イ:経験のないところから技術を身に付けていく苦労が見えます。
心が折れそうになることもあったと思いますが、そういうときはどうやって乗り越えたんですか?
今川さん:道場の社長が買ってきてくれたハーゲンダッツを食べていました。(笑)だってこんなに美味しいもの他にないじゃないですか!
イ:そうですね(笑)ということは、今川さんがモヤモヤしているのを先生たちが察知してくれていたということ…?
今川さん:そうだと思います。休みの日も焼肉に連れて行ってくださって、翌日、月曜日からも頑張ろうと思いましたね。
お昼休みとか、休み時間は、一緒に授業を受けていた生徒と、どうやったら自分がうまくできるか話し合っていました。
そのおかげで卒業する時には全ての項目を合格できました。
上手くいかないことだらけで、カリキュラムもスケジュール通りにいかなくて何度も諦めようとして。
もうこの感じだったら合格までは無理だなって、終盤は特に。
でもその時に長口先生に「やる気がないならやらなくていいよ」と言われてハッとしました。
自分ではそれなりに練習していたし気付いてなかったけど、周りから見たら私はやる気が無いように見えてたんだって。
その一言でまたスイッチが入って、最後まで乗り切れたんです。
イ:講師の人たちが必要な時に叱咤激励してくれるんですね!
今川さん:最終合格で社長に「これなら商品にできるよ」と言われた時は涙が出るくらい嬉しかったです。
今までやってたようなアルバイトは、時間で仕事をしていればいいけど、職人はモノをしっかり作らないといけないから、今現場で責任感を感じています。
現場で思うように手が動かないのと、失敗できない空気感が重いです。
道場ではいくらでも貼り直せるけど、現場ではそうはいかないのでプレッシャーを感じます。最初は冷や汗がすごかったです。
イ:これからの目標はありますか?
今川さん:しっかりと活躍して、自信を持ってたくさんの給料をもらうことです。(笑)
技術的にはジョイントの質を上げるのと、クロスをまっすぐに貼れるように。それが難しいので早くできるようになりたいです。
■職人道場は、基礎の技術を深く学べるように考えられている
イ:では親方の深山さんにお伺いしたいのですが、今川さんを現場で見ていてどう思いましたか?
深山さん:まだ、完全に全てができるわけではないけど、大きな失敗がないのはすごいことだと思います。
道場に行って基礎を学んだ1ヶ月で、ここまで差が出るとは思いませんでした。
全ての作業の意味を理解した上で仕事に取り組めているのがわかります。
それから作業中つきっきりにならなくていい。
新人の子だと手取り足取り教えないといけないのに、彼女の場合はそれが必要ない。
やっぱりクオリティも違うし、その場の判断もできるし、一人で黙々とこなして最後に確認するだけで済んでます。
職人道場のカリキュラムって、柔軟に対応してくれるからあれもこれもって1ヶ月間で色々と詰め込もうとしたくなっちゃうんですけど、私が見る限りそうじゃなくて基礎をしっかりと学ばせてあげたほうがいいように思いますね。
実はクロスのカリキュラムを作るのには私も協力させてもらったんです。内容を考えて、実際に研修生にやってみてもらってその結果を見て、と繰り返す中で、一つ一つの項目を広く浅く満遍なく教えるよりも、しっかり基礎をとことん教え込んだほうが研修生本人たちも学びやすいようでした。それから色々教えても、項目が多すぎると忘れてしまうし卒業した後に体に染み付いていないんですよね。
そういう点でも、このカリキュラムは本当に考え抜かれていると思います。
イ:深山さんは道場の卒業生を毎回預かっているんですか?
深山さん:毎回ではないですが、例えばこれから新規事業としてクロスを始めるような会社では、
学校に行かせたはいいけど自社に親方が存在しないというケースが多いんです。
そうした卒業した後に育てられる環境がない場合に私の所に相談がくるんですよね。
イ:最後に今川さん、職人道場での生活を振り返ってどんな思いがありますか?
今川さん:最初は辛かったんですけど、今思えばとても刺激的で充実した1ヶ月間でした。
きっとそれまでの私は学校とアルバイトと、決まったルーティーンの生活に飽きてて、新しいことにチャレンジするような刺激を求めていたんだと思います。
高校を卒業するまではとりあえず現場でクロスの仕事をして、経験を積んでいこうと思ってます!
イ:今川さんのこれからの活躍に期待ですね!ありがとうございました。
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