卒業生は現場でどう変わるのか。クロス現場密着取材。

栃木県那須塩原市で建設会社様向けに、即戦力となる職人を育成する場を提供している職人道場です。
未経験の方や多能工を目指す方に、幅広い業種の人材育成に特化した研修場を提供しています!
職人道場は自社の新人教育制度として求人や会社のホームページなどにも掲載することができます。
職人道場の研修を受けると、仕事へのモチベーションにはどのような変化があるのでしょうか。また、本人の働き方や取り組み方も変わってくるのでしょうか。
クロスの研修を受けた、株式会社スタイルの水本さんに研修後の変化について伺いました。

■マンションのクロス貼り替え現場に密着
インタビュアー(以下:イ):水本さん、今日は現場まで取材にお邪魔してすみません。職人道場卒業後、現場での実際の様子を見れるとは思っていませんでした!嬉しいです!
水本さん:しかしいざ家のクロスを貼ってみるとやっぱり研修でやっていたときとは全然違いますね。
イ:今日はまさにそれを聞きに来ました!それはどんなところですか?
水本さん:やっぱり実際の現場は、職人道場で毎日向き合っていた架台より何倍も細かいですよね。クロスを貼るのに干渉してくるものが色々とあるので。
トイレの壁紙の貼り替えであれば水道管であったり、便器の後ろ側の壁を貼るときの空間の狭さだったり。
イ:なるほど〜!確かに職人道場の研修ブースは広いとは言わないまでも、わりと身動きが取りやすい空間ですもんね。
水本さん:そうなんです。いくら架台で練習してた時はいくら後ろに下がってもぶつかるものや障害物がなかったので。でも現場ではそうはいきませんよね。目の前だけでなく、作業している背後の壁もクロスを貼り終えていたら注意して作業しないと傷をつけてしまいますので。
それから現場に立ってみると、物を移動してからクロス貼って、また移動してから貼ってという作業にならざるを得ないケースも出てきます。
そういう経験をしてみて、やっぱり「段取り」ってすごく大事なんだなってことを身にしみて感じてます。

■次のチャレンジが明確に見える
イ:全く未経験のところから、クロスの基本スキルを身に付けたことでその他に変わったことはありますか?
水本さん:「丁寧に仕上げる難しさ」とはこういうことなんだ、というのがわかってきました。
現場ではほぼ毎回脚立を使います。地面に足をつけて貼っていくのと、脚立に乗って貼るのでもまた感覚が違っていて。
それから照明の明るさも関係します。
天井にクロスを貼る時とか、照明を取ってしまうともちろん暗くなるので間接照明を付けたりしながら作業するのですが、「ちゃんと綺麗に貼れているかな」「綺麗に切れたかな」というのも見えにくかったり。丁寧に仕上げるにはそういう状況下での感覚も身につけないといけないなと感じています。

イ:お話を聞いていると、次に挑戦するスキルが明確になっているように見えます!
水本さん:それはあるかもしれません。
ジョイントを少なくして貼るとか、その辺りは段取りと工夫がとても大事で、間違えると結局手間が増えて時間がかかる。工夫を常に考えないとなって思っています。
僕がラッキーなのは現場監督ができるので、クロス屋さんが現場に来た時に色々質問できるなっていうのはあります。
チャンスを逃さずにどんどん自分から聞いていかないと!って考えてます。僕一人の工夫では出来ることが限られてしまいますからね。
これが出来るようになったら次はこれ、という視野はかなり広がりました!
イ:すごく前向きなご意見ですね!
ありがとうございました!今後のご活躍、職人道場一同応援しております。
この記事の作成者 職人道場運営責任者 本井 武

「職人不足の時代に、技術を未来へ繋ぐために」
建設業界は今、深刻な人材不足に直面しています。このままでは、長年受け継がれてきた職人の技術や、業界を支えてきた技術会社が消えてしまうかもしれません。私たちは、職人不足の課題に正面から向き合い、企業の未来を守るために職人道場を広める活動を続けています。単なる研修ではなく、職人の魂を継承し、企業の経営を支えるための取り組みです。
日々の営業活動の中で、社長の皆様が抱える不安や悩みに寄り添い、最適な提案をお届けしたい。そして、ただ職人を育てるのではなく、会社の未来を創る力を共に育みたい。日本の建設業を支えてきた技術を、次の世代へ。共にこの業界の未来を守り、職人不足を乗り越えていきませんか?私たちは、建設業の未来のために、共に戦い続けます。