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【導入企業 社長インタビュー】「100%全ての社員に受けさせたいですね」ギノウス株式会社 川﨑社長(後編)

栃木県那須塩原市で建設業の即戦力職人を育成している職人道場です。
幅広い業種にて研修を提供し、それぞれ考え抜かれたカリキュラムで未経験の方、
多能工を目指す方、日本に来たばかりの外国人社員さんなど、徹底指導しています!

今回は前回に引き続き、職人道場へ社員3名を送り出したギノウス株式会社の川﨑社長にインタビューを行いました。

埼玉県入間郡にあるギノウス株式会社は、商業施設における左官工事、タイル・レンガ・ブロック工事、石工事、防水工事、金属工事など、内装施工に特化した会社です。

インタビュー後編となる今回は、これからの職人に求められる要素や職人道場の担う役割など、川﨑社長のビジョンを余すところなく語っていただきました。

職人道場は建設業の新人、外国人研修で人手不足の解消になります

■求められるのは高い技能、そして心ある人間性。

イ:これからの職人会社に求められるものは何だと思いますか?

川﨑さん:私のところで大事にしていることは、技能は真面目であれば、やっていればいずれある程度付いてくると思っています。ところが技能って特別な難しい技能であればあるほど、できるようになっていくのに比例して人間性がお粗末になるということが建築以外のどの職人の分野でもあるんですね。

板前さんでも、野球選手でも、音楽家でも。つまり「どうだ」というような態度や表情、言葉。あたかも勝ち誇るような、自慢をする、人を見下す、できない人を馬鹿にするということが横行しているんじゃないかなと思います。つまり人間性が非常にお粗末になってしまう。

この人間性というものは、技能が付いてしまってから高めましょう、ということはできないんですよね。技能が付いてしまって人間性が傲慢になってしまってからでは手が付けられない。もうそのまま行ってしまうでしょう。ということは入口の最初から、人間性が技能と同じくらい大切なんだということの価値を教育し続けないとね。人間て楽な方に行きますから、人に対して思いやるとか優しくする、相手のことを考えるとかって、考えない方が楽なんです。

優しくしない方が楽です。思いやらない方が楽。
楽な方に行くとロクでもないことばっかりですよ。思いやること、相手のことを気遣うのは大変なんですよ。楽じゃない、疲れる、だけど気持ちいい。こういう、楽な方を選択しない、心ある人を採用していきたいですね。そういう集団にしたいんですね。心のある技能者、そういう集団です。

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イ:その想いに至ったきっかけなどはありましたか?

川﨑さん:世界の左官の最先端、ドイツへ研修に行ったんですよ。その時にあちらの漆喰職人のマイスターに会って、見事なコテさばきを見せてもらいました。「私は日本から研修で来ました」と言ったら、ものすごくハートフルな顔で話してくれたんです。そのとき思いましたよ。日本人のすごく難しい仕事をする職人が、誰かお客様が来てこんなにハートフルに話してくれるだろうかと。それはないなと。
 
その当時の私の経験では、悲しいことにそういう人は思い当たらなかったんですね。私はその瞬間「ドイツのこのマイスターみたいなそういう職人集団を作りたい」と思いましたね。人に対する思いやり、優しさ、ハートフル。それと高い技能、両方持った人。なんてカッコいいんだろうと思いました。

■子どもたちが憧れるようなスター職人を生み出したい!

イ:そういう人が今のこの時代に求められているというのは、やはり教育の観点からそうお考えなのでしょうか?

川﨑さん:そうですね。今まではそういう心ない人が職人として通ってきてしまったし、そういう人が実際多かったんじゃないかなと思います。
以前クロネコヤマトと佐川急便の社長が「運ちゃんと呼ばせない」と言って改革をしたという話を聞きましてね。

要するに「運ちゃん」てことは蔑んで上から見下している言葉だと。バカにされているんだ俺たちは、と。じゃあなんで運ちゃんて呼ばれるの?と考えたときに、窓からゴミは捨てるわ、黄色の信号でジャンジャン突っ込んでくるわ、狭い道では運転がうまいからって相手をどかすような運転で突っ込んでくると。そういうルールやモラルや思いやりがないような運転を運送会社の運転手はみんなしていると。だから社会から俺たちは「運ちゃん」なんて蔑まれているんだと。こんな職業を自分たちの子どもにやらせたいと思うか、子どもたちがやりたいと思う業界じゃないだろうと。
 
じゃあこれを全部立て直そうじゃないかと、そのためには自分たちが上場をして、立派な会社を作ること。
制服も整えて、運転、ルール、マナー、モラル、挨拶も完璧にできてカッコいいと思われるようなそういう業界にしようぜ、と言って変えてきたんですね。それで出来上がったのが「佐川男子」とか、あんな言葉が生まれるほどの憧れの職業になるように作り替えてきた。
 
それを私は聞きましてね。この業界も、「職人」と聞いたときに社会の人は「あら立派、マイスターよね」と思いますか?逆ですよね。
そうじゃないんだと。こんなに素敵でカッコいいんだと。思いやりがあって、マナー、モラル、ルールを守って、まるで宝塚のようなスターみたいな職人をどんどん作りたいと、私はそう思ったんです。

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イ:確かに「運ちゃん」という言葉はもう聞かないですよね。

川﨑さん:はい、「運ちゃんと呼ばせない」と言ったのが実現したんですね。
だから運送業界がやったように、私は自分が生きている間にこの業界で、職人の社会的地位を向上させて死んでいきたいと思っているんです。職人てカッコいいなと。野球選手やサッカーの立派なスター選手を見て、みんな憧れますよね。あれですよ。「物を作ることって素敵なんだ」って、この職業が多くの子どもたちの憧れになるように、なんとか自分の命をそこにつぎ込んで、カッコいい見本みたいな人材を作らないと。
なにか言ったって駄目ですよ。作り上げてできたものを見てみんな思うんですから。ああなりたいっていう人をさっさと作ることだと思ったんです。
 

■職人道場が教える「時間内の出来高管理」はノーベル賞もの!

イ:そういう風に業界や教育を捉えてらっしゃる上で、建設業の人材育成で心掛けるポイントはどういうところでしょうか?人を育てるにはどういうことが大事だと思いますか?

川﨑さん:人を育てる上で大切なことは、今考えて悩んでいる最中ですね。答えというものにたどり着いてはいませんけれど、今考えているなかで一番大事なのは、経営者の自分がその人、職人の将来に責任を持つことだと思いますね。
 
つまりその人が賃金をしっかりと稼げるように。技能と人間性です。いい女性と結婚したければ「なんて素敵な方だろう」と憧れられるように。技術じゃないんですよ、心。思いやりに満ちてね。「技能はどうだ!」と言うような男は駄目でしょうね。教育では、私はそういう人柄、人間性をやっぱり重視したいですね。相手のことを考える。
 
その上で技能は技能で、「人柄はいいんだけど技術が駄目なんだよね」と言ったら売れませんからね。やっぱり技能は技能ですごく大事です。技能の教育で大事だと思うのは、職人道場さんでやっていらっしゃる「時間あたりにどれだけのことをさせるか」というあの切り口。あれは今まで業界に少なかったと思います。
 
時間を決めたなかで一人のこの仕事はこれだけの時間でこれだけ、という。あれは決定的に重要だと私は思いましたね。目から鱗ぐらいに思いました。

イ:今まではそういう捉え方をしていなかったのですか?

川﨑さん:いえ、一応1平米あたりの出来高の標準施工というものはあります。それが公共工事などの積算資料という毎年単価が出るものに編集されているんですね。あれはそういう物価を国が毎年調査しているんです。なのでゼネコンとか大きい仕事になると、1平米どれくらいだから平米単価いくら、というのは請負金額が逆算で決まっているんですね。
 
でもそのこととは別に、今、職人さんは現場の管理が主体になって請負が少なくなったんです。
そうすると朝礼参加で新規の教育を受けて、安全の教育をして、ルールを守って定時で終わるというスタイル、つまり1日の賃金が常用といって「1人1日いくら」という形で払われるケースが多くなったんですね。

川﨑さん:そういう大きな流れのなかで出来高という概念がだんだん崩れてきたんですよ。つまり常用ですから1日行けばいくら貰える。前は平米の請負だからいっぱい貰おうと思って必死にやったんですよ。誰は何m、誰は何平米でこれだけやる、っていうのは昭和40年50年の職人さんはみんなすごく意識していたと思います。
 
それが昭和60年、平成に入ってくるとみんな常用になっていきました。「行けば貰えるんだ」ということで何が起きたかというと、出来高が上がらないで、1日を少しの仕事量で賃金を1日分貰うという選択をする人が出てきちゃったんですね。なので結果として、事業主は基本請負の形をとっているはずですから、困ると思います。お客様から貰うお金と払うお金が釣り合わなくなる。そう考えると喜ばれませんよね。
 
だから仕事がうまくても、1日10平米やる仕事を3平米しかできませんと言ったら赤字になってしまう。そういう意味でちゃんとお客様が喜んでくれる、市場に合った出来高にリンクした作業性、作業効率が品質と合致している教育というのが、今はものすごく重要だと思います。そういった教育をしているところは多くないですね。

イ:出来高を焦っているのは経営者だけだという。

川﨑さん:そうです、その通り。職人は焦らなくなってしまっている。「1日のらりくらり仕事していたって、単価はいくらだろ。」という人がいっぱい出てきちゃったんですよ。

職人道場は建設業の新人、外国人研修で人手不足の解消になります

イ:そういった認識を社員さんたちに持たせるためにも職人道場の教育は有効的でしょうか?

川﨑さん:ものすごく有効ですね。有効どころか、よくぞやってくれたと。教育の段階からの時間内の管理。私はもうノーベル賞ものではないかというくらいに思いましたね。業界に久住さんという花形の職人がいるんですけれど、その方の教育DVDを見ると、1日100平米というとんでもない面積を言っているんですよ。でもこれがやっぱり、この人が日本一たる所以だと私は思いました。乾きを待って仕上げる仕事なんですが、今は材料の中に添加をして材料が固まるのを遅くしたり、下に塗るもので遅くしたり、そういう商品が出て小手先のことをいろいろやるんです。でも本質はやっぱり施工する手のスピード、どれだけ早く塗れるかというところに職人は挑戦していかなければいけないんだなというところを学ばされましたね。
 
早いということは乾きのスピードを自分でコントロールできる幅が大きくなるんです。でもこれが手が遅いと塗ったものがどんどん乾いてくるわけですから、コントロールできる幅が狭いので、いっぱいは塗れないんですよね。ちゃんと仕上げようとしたら量が少ししか仕上がらないということに陥ってしまうんです。これが自由だと勘違いする職人がいるんですよ。
 
これをもし一人前の数字でちゃんとやろうと思ってくれたら、経営者は喜ぶでしょうね。その元請けさんもまた喜ぶわけですよ。いい品質でたくさんやってくれるところは喜ばれる。そういう風になると思います。「仕事はうまいんだけどこれしかやんないの」というところは喜ばれませんし嫌われる、というのはいっぱい見てきました。だから出来高というのはとんでもなく重要な教育の大きな視点だと私は思っています。

イ:手が早ければ乾くまでの時間に余裕があるから、結果として品質が上がるということですね。

川﨑さん:その通りです。「コントロールできる幅が大きい」という言葉を久住さんは使っていました。その通りで、手が遅いとコントロールできないんですね。それをみんなどうしているかというと、嘘つくんですよ。どうのこうの、現場がやりづらいとか、材料が悪いとか。実際にそういうことはよくあることなんですけど、でも本当は職人に実力があったら、そういう状況でもそれを現場のせいにしないで済むんです、力があれば。だいたい力のない人が言い訳や文句や不満を言って、できる人はなんの仕事でもそういうことを言わずにやっていますよね。それが教育の時にちゃんと入っているというのが、職人道場さんの見事な点です。私はそこに大変感動しましたね。

イ:今後また新しい社員さんが入ってきたときには、職人道場へ行かせたいですか?

川﨑さん:はい、もちろんです。100%行かせたいです。全員行かせたいですね。

イ:本日はありがとうございました。職人道場へ参加された3人の今後のご活躍も楽しみですね!

 

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