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会社を辞めるという職人が、仕事って楽しい!と言って帰る。職人の気持ちが変わるのはなぜ?

「辞める理由は金じゃない。辞める理由は〇〇だった!」にて、新人職人が辞める理由は、【人間関係】や【職場の雰囲気】と、弊社取締役の田中がお伝えしました。

もしかしたら、「自分の時は、先輩がもっと厳しかった」「研修なんてしなくても、そのうち学べる」と感じながら、こちらを読んでいる経営者の方もいらっしゃるでしょう。
今回は新人職人の心理とその奥にある考え方について、職人道場で研修カリキュラムを作成している、講師の長口に迫ります。

外国人労働者も激変の道場、職人やめたい理由

道場に来た日に「もう会社辞めるんで」

ここに来る子たちは、経営者である皆さんから期待を込めて送り出された新人職人ばかりです。それが研修初日から「実は会社を辞めるつもりでいる」なんてショッキングな事態ですよね。

しかし、これが現実です。
では、仕事に情熱を持っていないのかと言うとそうではありません。「今の若いやつは…」と片付けるのは大きな誤解です。
やる気がないのでも楽をしたいのでもなく、少し前までの彼らは、ベテランの域にいる職人よりも情熱に溢れ希望を抱いていたはずです。

新人職人が技術を学びに来ている研修道場で、私たちは技術研修と並行して2つのことを感じ取ってもらいます。

  • 情熱を刺激して、職人としてのプライドを持たせること
  • 職人としてのモチベーション(仕事への意欲)を向ける先を示すこと

では、どのようにするのかをこれからお話していきます。

 

1.情熱を刺激して、職人としてのプライドを持たせること

職人を目指すきっかけは人それぞれですが、ほぼ全員が「仕上げのシーンがかっこいいな」とイメージしてこの世界へ飛び込んできます。そのイメージこそが情熱の源です。
入社後しばらく経ってもイメージとは程遠い工程が続くと、物事には順序があると分かっているつもりでも、次第に彼らの情熱は薄らいできてしまいます。
そこで、この道場では、仕事の工程について道筋を立てて説明したり、講師や仲間の話を聞いたりする場を与えます。

自分の状況を理解し合える人とコミュニケーションを取ることで自分の存在を認め、また、自分の仕事が大きなプロジェクトを進める上での重要な役割であることを実感できるようになると、「自分は役に立っている」「自分は必 要とされている」という自信がついてきます。

彼らが自身でそれらに気付くことによって、抱いていた情熱に自信と誇りを持つ=プライドが芽生え、入社前に抱いていた情熱が再び熱を帯びるようになるのです。

 

2.職人としてのモチベーション(仕事への意欲)を向ける先を示すこと

職人としてのプライドを身についた上で、もう1つ学んでもらうことがあります。

「どんな仕事も、それを求めるお客様がいて成り立っていること」

仕事は当たり前にある訳ではなく、その向こうに託してくれたお客様がいることを意識することで、彼らの仕事に対する姿勢が驚くほど変わり、先を見据えた自発的な行動が見えてきます。

私たち職人は、日々成長し、お客様のためにもっと良い仕事をしていかなければなりません。そのためには鍛錬を重ね続ける必要があります。
昨今、「もっと良い仕事がしたい」と言って食らいついてでも前に出る子が少なくなったのは、ここが欠如しているからです。

先ほどお話したプライドの上に、もっと良いものを提供したいという職人として目指すべき大きなゴールを示すことで、モチベーションの方向付けをしていきます。

外国人技能実習生、多能工、建設業の職人育成は職人道場

「情に熱いベテラン女性職人」長口 修子

 

成功体験によって、プライドとモチベーションをより強固なものにする

彼らの心に芽生えた「プライド」と「モチベーション」が最も活性化するのは、いくつもの成功体験の積み重ねによって仕事が楽しいと思えた時です。

例えば筋トレも同じことが言えます。
「なぜ腕立て伏せをするのかよく分からないけど、とりあえずやっておこう」ではなく、「腕立てをすると、こことここが鍛えられて、こういう効果があるからやろう」であれば、1回1回の腕立てに気持ちを込められるようになるのと同じです。
研修道場で様々な工程に挑戦できるので、「ここでこの技術が必要だから、あの時に繰り返し練習したんだ」 という全体像が分かってきます。
点と点とが線で結ばれたときに、彼らの中で成功体験に変わるのです。

すると1つの工程に対する考え方が変わってきて、「これは何に繋がるんだろう」と自分で考えるようになるのので、「自ベラが浮かないように工夫してみよう」と自発的な行動をするようになり、そしてまた、新たな成功体験へと繋がっていきます。

 

みんなに見守られていると実感できる

新人職人を見ていて感じることは、実生活で研修道場のような環境が減っているからこそ、【人間関係】や【 職場の雰囲気】という漠然とした言葉で辞める理由を並べている場合が大半だなということ。
情熱を持って入社してきた彼らに、職人としてのプライド、そして職人としての意欲の方向性を感じてもらうことで、「みんなから必要とされている」と感じられ、やる気がわいてきます。

実際に「もう会社辞めるんで」と言っていた子たちが、研修最終日に実施している卒業式で「早く会社に戻って仕事したい」と宣言して、ここを後にしています。

「絶対に辞める」と言っていた子が次第に見せてくれる笑顔こそが私たちが最も達成感を感じる瞬間ですが、私たちも本人たちも大変な思いをするので、「つまらない」と感じてしまう前、入社後すぐの入学をおすすめします

 

 

いかがでしたでしょうか。
情熱を持って入社してきた新人が自分の存在を自他ともに認めることで、職人としてのプライドを築きモチベーションを高め、成長しようと自発的に仕事に取り組める道筋の大切さについてお伝えしました。

職人道場では考え抜かれたカリキュラムによって、新人の職人も段違いのスピードで成長していきます。
新人が即戦力になることで、先輩が手を止めて指示を出さずとも、次の工程を自ら考えられるようになるので、先輩と新人の人間関係がスムーズになり、互いにやる気ややりがいに直結し、新人の定着率も向上します。

「新人がすぐに辞めてしまう」とお悩みの経営者さまや企業さまからのお問い合わせをいつでも受け付けています。
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