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建設業の若者離れに私たちは何ができるのか

栃木県那須塩原市で即戦力となる職人を育成する「職人道場」です。
職人未経験の方や多能工を目指す方に、考え抜かれたカリキュラム、研修の場を提供しています。

 

建設業の求人数は年々増え続け、倍率は増す一方です。厚生労働省の調査では2018年の

有効求人数は68万8095人

有効求職者数は11万1403人で、6社以上の企業で1人の人材を取り合っている状況です。

 

今日のトピックは建設業への若者離れについてです。子供の数が少なくなっている今、私たちに求められているのはどんなことなのでしょうか。

 

建設業 若者離れ

 

■少子高齢化での若者離れは建設業だけじゃない

生まれてくる子供の数は年々減り続け、圧倒的に若者の絶対的な数が減少しています。日本の出生率は1974年には年間200万人以上あったものの、2018年にはその半分以下の91万人にまで下がっています。入職する人が少なくなり、「若者の業界離れ」はどの業界も「離れ」になってしまっているのです。

入社する人の母数がいかようにしても減るのであれば、大切にすべきは「今いる人材」ということが言えるのではないでしょうか。新人職人の採用ばかりに目が行きがちですが、離職率を下げることも同じくらい重要なことです。せっかく入ってきた若い人材をどう育てて行くのか。どうしたら建設業の仕事の中で若者が離れることなく継続して働いていけるのか。

育ってきた環境は年代によって当然違うもので、その違いを受け入れながら企業側、先輩側からの歩み寄りも求められるでしょう。

 

建設業の若者離れ

 

■建設業において若者離れの原因は?

離職率という観点で見てみます。皆さんの周りで実は若者が頑張っている職人会社もあるのではないでしょうか。採用も同じで、採用できていない会社もあればどんどん求人に若者からの応募が入ってくる企業も実際にはあります。

何がその違いを生み出しているのでしょうか。

◇採用が上手く行っていて離職率も下がる会社

建設業の若者離れ

そのような企業の傾向としては

・ネットを活用した会社の魅力を十分に発信できている

・社長や会社のビジョンが社員にしっかりと伝わっている

・新人職人への教育の体制、働き方への制度が整っている

・そのため社員の高いモチベーションを維持し続けることができ、離職率が下がっている

このようなことが考えられます。

◇採用がなかなかできず、人が入ってきても辞めてしまう会社

建設業の若者離れ

では何が違うのでしょうか。

・ホームページなどでの情報発信ができず、今の時代のネットを使えるメリットを活用できていない

・教育方法が見直されていない

・新人が入ってきても現場は毎日変わり、やることも異なり「見ても覚えられない」

・頑張っているつもりでも怒られるばかりでやる気を失ってしまう

 

最近実際にあった話ですが、日頃からネットを活用し会社や社員の魅力を発信し続けている企業で高校生からの問い合わせがありました。学校を卒業したら入社したい、その職業に就きたい、会社を見学できないかという内容です。

工業高校の新卒者といえば建設業では一番欲しい若者の層ではないかと思います。伝えるべきことを継続的に発信し続けることで直接のアプローチも出来るのです。その会社で行っている取り組みを考えると、「給与制度の見直し」「新人への教育体制」「先輩とコミュニケーションを取りやすい文化の確立」「福利厚生や手当の充実」など、積極的にできることに取り組み、それをホームページを駆使し、web上でも発信し続けていました。

 

■若者離れは建設業だけじゃない。他業種にも勝っていけるか

 

建設業若者離れ

 

これまでは建設業なら建設業の中でより良い企業をと、若者を取り合ってきましたが、今起こっているのは他業種との人材の取り合いです。

人が入ってくるかどうかはどの業種も横並の中、他業種への就職を考えている若者にも建設業・職人という選択肢が魅力的に映る取り組みや発信をしていかなければなりません。考えてみると、新人職人が入ってくる時には前職は飲食業、アパレル、など他業種から転職してくるものです。

 

選ばれる業界になっていくことを皆でやっていくことが大切なのではないでしょうか。

他業種に行こうとしている若者に「絶対うちの会社で職人をやった方が良いよ!」と、どれだけ自信を持って言えるか。その情報発信も今は非常にしやすくなっています。

 

 

「みんなでつくる研修所」である職人道場には様々な企業からの最新の情報が集まってきます。ご相談やお問い合わせなどはぜひお気軽にご連絡ください!

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