【クロス修行中】多能工を目指すベテラン左官職人。正直な気持ちを聞きました。
栃木県那須塩原市で建設会社様向けに、即戦力となる職人を育成する場を提供している職人道場です。
未経験の方や多能工を目指す方に、幅広い業種の人材育成に特化した研修場とアップデートし続けるカリキュラムを提供しています!
いま「多能工」を目指す方々の受講が増えています。そして今後必ず現場で貴重な存在となっていくでしょう。
しかしチームArusを筆頭に多能工化を目指す私たちは、自分たちでやりながら数々の問題や課題にぶつかっています。左官屋として10年以上の経歴をもつチームArusのタケルもその一人で現在クロスの修行中。
「左官」という一つの職種を身に付けたいま、新たに全く異なる職種にチャレンジするのはどんな気持ちなのでしょうか。
■新しいものへの「恐怖」
最初は職人道場でクロスの研修を受けて、今はクロス専門の会社さんに協力してもらって修行させてもらっています。
多能工を目指すって、めちゃくちゃ良い取り組みだと思います。でも自分38歳だけど大丈夫!?っていうのが素直な気持ちです。
新しいことができるワクワク感よりも断然不安のほうが大きいです。クロスだけじゃなく水回りもやってるし、会社としてもっと注力していくから、そんな分野入っていっていいの!?っていう恐怖心です。今まで現場で見てきているし、水回りなんか特に中途半端にできないって知ってるからビビります。
■それでも多能工に挑戦する理由
それはやるしか無いからですね。会社が「多能工を育てよう」っていい出して、できる人間は俺しかいないってなって。左官以外も出来るようになれば自分の為とは思うけど、最初は率先して自らやりたいですという感じではなかった。
ただうちの会社は学べる会社で、新しい考えや新しい取り組みをやろうとする実行力が半端じゃない。いつも大体「まだそれ早いよ!」というところから始める。だから「多能工を育てる」っていう会社の明確な目的を達成するために、やってみる前から突っぱねることはしないです。
■現場で一から修行の身でクロスを始める心境
修行先の会社さんでは、クロスをはがしたりパテやったりたまに貼らせてもらえる程度です。
また修行をする感覚は、応援に来ているという感覚で今います。「君欲しい!」と言われるくらいの動きをするのが当たり前だと思ってるけど、そしてやるんですけどすごく大変。
先回りして色々考えて動かなきゃいけないのが大変。今までやってきた左官だったら身体に染み付いてるから考えなくても出来るでしょ。でもクロスでは全部考えて考えて動かないといけない。だから最初の一週間はめちゃくちゃ大変でしたね。先輩の動きを見ていなくちゃいけないし、その人がどういう人なのか、あ、こういう風に動くんだとかを見ながら。
■多能工化したい会社はどうすればいいか
多分、職人さんで自ら他の職種にチャレンジしたいっていう人ってかなり少数だと思うんですよ。ベテランであればあるほど。そこには会社のサポートが絶対必用になると思うし、会社としてちゃんと目的を持っているってことを理解して一緒にやっていくことが大事なんだと思います。